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[2015.10-Vol.42] 飲酒について

気持ちのよい秋です

20151001 後期の授業も始まり、もうすぐ杏樹祭、白鷺祭ですね。いつの間にかぐっと涼しくなり、木々も色づき始めましたね。秋本番です。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

夏休みも終わるとすっかり秋という大学のスケジュールに新入生の方は違和感があるかもしれませんね。

大阪府立大学では、今年度から授業回数の確保(半期15回)と環境への配慮を両立させる観点から、祝日に授業実施日を設定しています。後期は10月12日と11月23日に授業が実施され、10月29日、30日が振替休日です。大学のホームページや学生ポータルでよく確認して登校日を間違えないようにしてくださいね。

このような平日のお休みを利用して、週末は混んでいる人気スポットに出かけたり、

平日のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。「平日昼間」に外に出ると意外な発見があるかもしれません。

WEB学生サービスセンターでは、いつでも専門の相談員がメールによる心の相談を受け付けています。羽曳野キャンパス・りんくうキャンパスでは、各学生相談室のカウンセラーが対応できない日に、TV電話での対応(要事前予約)も行っておりますので、気軽にご相談下さい。(WEBSC)


「飲酒について」

近年、選挙権を18歳に引き下げ、成人年齢もそれに合わせた引き下げが検討されています。自民党からは、それに合わせて喫煙と飲酒ができる年齢を18歳に引き下げようという意見も出ており、様々な見地から強い反対意見も出ているようです。ちょうどその年代にあたる、大学生のみなさんはどう考えられますか? これから学内イベントの多いシーズンですので今回は飲酒についてちょっと考えてみましょう。

 

本学では、学内での飲酒を禁止しており、特に歓送迎会の時期には繰り返し注意喚起を行っていますが、飲酒を原因とするトラブルは毎年のように起こっています。これらのトラブルの大きな要因は「飲み過ぎ」と一種の「アルコールハラスメント」と考えられます。

まず「飲み過ぎ」についてですが、大勢で楽しく飲んでいると、沢山飲む人に合わせてつい適量を超えてしまいがちです。また、飲み放題のコースを安く提供する飲食店が増えたことも、飲み過ぎを招いているようです。適量は人によってもちろん違いますが、一般的に飲酒量と酔いの関係は下表のようになっており、健康的で楽しい飲酒は「ほろ酔い期」までとされています。

アルコールと酔いの状態

出典元:麒麟麦酒株式会社

血中濃度 酒量 酔いの状態
爽快期 ビール(大瓶~1本)
日本酒(~1合)
ウイスキー(シングル~2杯)
さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる
陽気になる
判断が少しにぶくなる
ほろ酔い期 ビール(大瓶1~2本)
日本酒(1~2合)
ウイスキー(シングル3杯)
ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温上昇、脈が速くなる
酩酊初期 ビール(大瓶3本)
日本酒(3合)
ウイスキー(ダブル3杯)
気が大きくなる
大声でがなりたてる
怒りっぽくなる
立てばふらつく
酩酊期 ビール(大瓶4~6本)
日本酒(4~6合)
ウイスキー(ダブル5杯)
千鳥足になる何度も同じ事をしゃべる呼吸が速くなる
吐き気・おう吐がおこる
泥酔期 ビール(大瓶7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウイスキー(ボトル1本)
まともに立てない
意識がはっきりしない
言葉がめちゃめちゃになる
昏睡期 ビール(大瓶10本以上)
日本酒(1升以上)
ウイスキー(ボトル1本以上)
揺り動かしても起きない
大小便はたれながしになる
呼吸はゆっくりと深い
死亡

普段、一度に飲む量と比べていかがですか? 特に日本酒やワイン等を飲むときは、必ず同量の水を並行して飲み、血中アルコール濃度を上げないように心がけてください。

次に「アルコールハラスメント」ですが、アルコールハラスメントは

・飲酒の強要  ・一気飲ませ ・意図的な酔いつぶし ・飲めない人への配慮を欠くこと

・ 酔ったうえでの迷惑行為 と定義されています。

特にクラブやサークルの上下関係でありがちな、「先輩のお酒は無理してでも飲む」

というのは立派なハラスメントですし、お酒に強いことが偉いことであるというのは、全くの見当違いです。大学生の飲酒を原因とする死亡事故のほとんどが、クラブの歓送迎会・合宿で起こっていることからも、これは大きな問題と言えるでしょう。また、飲まない人、飲めない人も参加することが前提の集まりでは、飲む人も飲まない人も楽しめる雰囲気を作るのが、主催者の役割と考えられます。

日本では大学生の飲酒は未成年の間であっても、従来社会から黙認されていたようなところがありますが、海外の大学では校則により厳しい処分を科すところもあるそうです。また、飲酒の開始時期は遅ければ遅いほど、将来習慣性飲酒→依存症になる確率も低くなるという統計も出ています。自身の将来のことを考えて20歳を過ぎてから、美味しいお酒を適量ゆっくり楽しむようにしましょう。(WEBSC)

 

 

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