心の相談通信

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[2015.1-Vol.39]自分ポートフォリオ

大阪府立大学のみなさん、明けましておめでとうございます。 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今年の干支は未(ひつじ)ですね。2015年の年賀状の切手柄には12年越しの隠されたドラマがあると話題になっていました。2003年の年賀状の羊は編み物をしているのですが、2015年はどうなっているでしょうか?お手元の年賀状があれば見てください。日本郵便通販サイトの説明に「12年前の未年用の年賀はがきのデザインでは編みかけだったマフラーが完成しました。」とある通り、意図して行われたデザインのようです。ちょっといいお話ですね。

ところで、WEB学生サービスセンターは1月5日から通常通り稼動しています。悩みや不安に感じることがあれば、是非ご相談ください。臨床心理士がメールやTV電話によるカウンセリングを行っています。(TV電話面談は羽曳野・りんくうキャンパスのみです) 
また、このTV電話は、就職相談でキャリアカウンセラーとの面談を行うこともできます。ご希望の方は各キャンパス事務所学生担当に申込んでください。(文 大谷)


「自分ポートフォリオ」

  みなさんは“ポートフォリオ”という言葉をご存知ですか?英語では、書類を運ぶ平らなケース。これはイタリア語の紙入れ、札入れであるportafoglio に語源を持つ言葉ですが、一般的には金融商品の組合せや、自分の能力を周囲に伝えるための自己作品集のことを指します。 

「自分ポートフォリオ」は自分が将来どんな人間になりたいか、そのためには何をすべきか考えるためのツールです。現在、幾つかの教育機関で試験的に導入されており、年齢によって「入れていくもの」が変わります。成長過程では自己を肯定するもの、嬉しかったこと、頑張ったことを集めて自分を好きになる → 自分を向上させる に重点がおかれます。大学生や社会人の場合は「本当に重要なこと」を成し遂げるための時間管理に重点がおかれ、日々記録を残して、客観的に「自分」についての情報を評価するものです。 

時間管理といっても何も特別なことではなく、ある大学の事例では(授業の一環としてこの手法を導入)1週間の時間割表に授業の予復習、アルバイト、睡眠時間とその他の活動時間を書き込み教員に提出します。続けることによって、生活時間のバランスが格段に良くなり、目標に向かって勉強時間も増える傾向にあるそうです。 
自由時間の多い大学生活だからこそ、自分が毎日どのように時間を使っているか、記録をとり、自分の生活を客観的に見てみませんか。興味があれば、一度短期間でもトライしてください。

近畿学生相談研究会 第47回特別例会より
(WEBSC)

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